Make Noise MATHS 次回入荷分
1. DPO, MMG や ECHOPHON 等との動作がし易いレイアウト。
2. シグナルのLEDのアップグレードによりレゾリューションが更に良くなりポジティブとネガティブの両方のボルテージを表示。小さいボルテージでも繊細に反応します。
3. Multiple, the Signal OUT Multiple(オリジナルのMath)が Unity Signal Output に変わりました。1つはUnity ともう1つは Attenuvertor を通してプロセスされた2つのバリエーションのアウトプットをクリエイトする事が可能です。(詳しくはマニュアルで)
4. inverted Sum output が足せれ更に多くのモジュレーションの可能性
5. Sum Buss の LED
6. End Of Rise と End Of Cycle の LED
7. End Of Cycle Output の安定性バッファー
8. Reverse Power Protection
9. +/-10V offset Range の補充。 CH.2での+/-10V offset もしくは CH.3での+/-5V offset が選択可能。
10. East Coast スタイルのポルタメントを Vari-Response control のより大きな対数レンジにより再現
機能概要:
MATHSは音楽的用途を目的としたアナログ・コンピューターです。代表的な使用用途の一部をまずは紹介しましょう。
1. リニア、ログ曲線電圧信号の作成、またトリガーによるエクスポネンシャル曲線電圧信号の作成、持続
2. 入力シグナルの統合
3. 入力シグナルを増幅、アッテネートとインバート(位相反転)
4. 最大4つの入力シグナルの加算や減算とOR
5. デジタル情報(Gate/Clock)からアナログ・シグナルを作成
6. アナログ・シグナルからデジタル情報(Gate/Clock)を作成
7. デジタル情報(Gate/Clock)の伝達遅延
上記のリストはあまりにも科学的に聞こえるかもしれません。もう少し音楽的に話してみましょう。
1. 電圧コントロール可能なエンヴェロープや1サイクル辺り最遅25分、最速1khzのLFOの作成
2. ラグ、スルーまたはポルタメントとして用いられる電圧の制御
3. モジュレーションの深度の可変や反転モジュレーション
4. 4つのコントロール・シグナルの組み合わせによる複雑なモジュレーション・ソースの作成
5. 楽曲的展開、例えばテンポに同期しながら上昇または下降するモジュレーション・ソースの作成
6. システム内の感覚的な動きから音楽的なイヴェントを起動
7. 音楽的な分配とフラム効果
改訂バージョンであるMATHS2013はオリジナルのMATHSから世襲したモジュールです。
基本的なサーキット・デザインは同一でオリジナルの特性であった素晴らしいコントロール・シグナルの生成機能は健在です。
しかしいくつかのアップグレードにより追加機能を得て進化を遂げました。
1. コントロール・パネルのレイアウトを変更し、より直観的な動作を可能にしました。
またメイクノイズ・システムに新たに採用されたCVバスを併用することでDPOやMMG、ECHOPHON等のシステム内の
モジュールへのスムーズな接続が可能です。
2. シグナルのアクティビティーを表示するLEDは正極と負極の極性が反映するよう改善されました。
同様にディスプレイの解像度を増し、少量の電圧でもLEDから視認できるようになりました。
3. オリジナルMATHSのマルチプル・シグナル・アウトはユニティー・シグナル・アウトに変更されました。
2つの出力バリエーションを得たことで大変便利になりました。ひとつはユニティ出力でもうひとつはアッテヌバーターを
通して出力されます。またこれによりバリ・レスポンス・コントロール単体のみでは不可能であったレスポンス動作を得る
パッチングが容易になりました。
4. INVerted SUMアウトの追加によりモジュレーションの可能性が大きく広がりました。
5. SUMバスを表示するLEDが追加され、シグナルの増減を視認できるようになりました。
6. エンド・オブ・ライズ(EOR)とエンド・オブ・サイクル(EOC)の状態を表示するLEDが追加されました。
7. サーキットの安定性を向上させ、EOCアウトの出力にバッファーが加わりました。
8. 背面電源ケーブルの誤接続による故障を防ぐリバース・パワー・プロテクションが設けられました。
9. +/-10Vのオフセット・レンジが加わりました。+/-10VのオフセットはCH.2を、+/-5VはCH.3を使用してください。
10. バリ・レスポンス・コントロールのログ曲線のレンジを広げることにより東海岸スタイルのポルタメントの作成が
容易になりました。
11. CYCLEインプットの新設により、チャンネル1,4におけるCYCLEのON/OFFを電圧コントロールできるようになりました。
CYCLEインプットに入力されるゲートがハイ(立ち上がっている)の間、MATHSのサイクルはONとなり、
ローの間はOFFとなります。(CYCLEインプットを使用する場合は予めCYCLEボタンでCYCLEをOFFにする必要があります)
MATHS チャンネル1
1. シグナル・イン: DC(Direct Coupled)入力対応、ラグやポルタメント、S&H、T&Hや
ASR(アタック・サスティーン・リリース型のエンヴェロープ)等を作成するために使用します。
SUM/ORバスへの入力でもあります。+/-10Vレンジ
2. トリガー・イン: シグナル・インへの入力の有無に関わらず、ゲートまたはパルスを入力することによって
サーキットを起動させ、0Vから10Vの電圧を生成します。電圧はRISE(上昇)とFALL(下降)及び
バリ・レスポンスそれぞれのパラメーターを反映したエンヴェロープとなります。エンヴェロープやパルス・ディレイ、
クロック分割、LFOリセット(生成電圧の下降中のリトリガーのみ有効)などを作成するために使用します。
3. CYCLE LED: CYCLE状態のON/OFFを表示します。(ON時LED点灯)
4. CYCLEボタン: ONにするとCYCLEモードとなり、電圧の出力を繰り返します。これによってLFOやクロック、
VCO等を作成します。
5. RISE パネル・コントロール: 作動する電圧の上昇時間を設定します。
ノブを時計回りに開くと上昇時間が長くなります。
6. RISE CVイン: 上昇時間をリニア曲線で設定するCV入力です。+正極のCVを入力すれば上昇時間は長くなり、
-負極を入力すれば短くなります。+/-8Vレンジ
7. FALL パネル・コントロール: 作動する電圧の下降時間を設定します。ノブを時計回りに開くと下降時間が長くなります。
8. Both CVイン: 上昇、下降時間の両方を同時に設定するバイポーラーCV入力です。
RISE及びFALLのCVインと異なる点はBoth CVインはエクスポネンシャル曲線で設定されます。
+正極のCVを入力すればサイクル全体の長さを短くし、-負極はサイクル全体を長くします。+/-8Vレンジ
9. FALL CVイン: 下降時間をリニア曲線で設定するCV入力です。+正極のCVを入力すれば下降時間は長くなり、
-負極を入力すれば短くなります。+/-8Vレンジ
10. CYCLEイン: 入力されるゲートがハイ(立ち上がっている)の間、MATHSのCYCLEはONとなり、
ローの間はOFFとなります。(CYCLEインプットを使用する場合は予めCYCLEボタンでCYCLEをOFFにする必要があります)
入力されるゲートは出力が+2.5V以上であることが望ましいです。
11. バリ・レスポンス・パネル・コントロール: 出力される電圧のレスポンス曲線をセットするノブです。
レスポンスはログからリニア、エクスポネンシャルそしてハイパー・エクスポネンシャルまで連続可変します。
マーキングの位置はリニア曲線のセッティングの目安です。
12. エンド・オブ・ライズ・アウト(EOR): 電圧のRISE(上昇時間)の終了と同時にゲートが出力されます。0vまたは10v出力
13. EOR LED: EORアウトの状態を表示します。ゲート出力時に点灯します。
14. ユニティー・シグナル・アウト: チャンネル1のサーキットで生成されたシグナルが出力されます。
CYCLE時は0V〜+8Vの電圧を繰り返します。その他の場合は入力されるシグナルの増幅によって出力も変化します。
15. ユニティーLED: LEDの明滅でシグナルのアクティヴィティーを表示します。緑色は+正極を赤色は-負極を表します。
MATHSチャンネル4
1. シグナル・イン: DC(Direct Coupled)入力対応、ラグやポルタメント、S&H、T&Hや
ASR(アタック・サスティーン・リリース型のエンヴェロープ)等を作成するために使用します。
SUM/ORバスへの入力でもあります。+/-10Vレンジ
2. トリガー・イン: シグナル・インへの入力の有無に関わらず、ゲートまたはパルスを入力することによって
サーキットを起動させ、0Vから10Vの電圧を生成します。電圧はRISE(上昇)とFALL(下降)及び
バリ・レスポンスそれぞれのパラメーターを反映したエンヴェロープとなります。エンヴェロープやパルス・ディレイ、
クロック分割、LFOリセット(生成電圧の下降中のリトリガーのみ有効)などを作成するために使用します。
3. CYCLE LED: CYCLE状態のON/OFFを表示します。(ON時LED点灯)
4. CYCLEボタン: ONにするとCYCLEモードとなり、電圧の出力を繰り返します。
これによってLFOやクロック、VCO等を作成します。
5. RISE パネル・コントロール: 作動する電圧の上昇時間を設定します。ノブを時計回りに開くと上昇時間が長くなります。
6. RISE CVイン: 上昇時間をリニア曲線で設定するCV入力です。+正極のCVを入力すれば上昇時間は長くなり、
-負極を入力すれば短くなります。+/-8Vレンジ
7. FALL パネル・コントロール: 作動する電圧の下降時間を設定します。ノブを時計回りに開くと下降時間が長くなります。
8. Both CVイン: 上昇、下降時間の両方を同時に設定するバイポーラーCV入力です。
RISE及びFALLのCVインと異なる点はBoth CVインはエクスポネンシャル曲線で設定されます。
+正極のCVを入力すればサイクル全体の長さを短くし、-負極はサイクル全体を長くします。+/-8Vレンジ
9. FALL CVイン: 下降時間をリニア曲線で設定するCV入力です。+正極のCVを入力すれば下降時間は長くなり、
-負極を入力すれば短くなります。+/-8Vレンジ
10. CYCLEイン: 入力されるゲートがハイ(立ち上がっている)の間、MATHSのCYCLEはONとなり、
ローの間はOFFとなります。(CYCLEインプットを使用する場合は予めCYCLEボタンでCYCLEをOFFにする必要があります)
入力されるゲートは出力が+2.5V以上であることが望ましいです。
11. バリ・レスポンス・パネル・コントロール: 出力される電圧のレスポンス曲線をセットするノブです。
レスポンスはログからリニア、エクスポネンシャルそしてハイパー・エクスポネンシャルまで連続可変します。
マーキングの位置はリニア曲線のセッティングの目安です。
12. エンド・オブ・サイクル・アウト(EOC): 電圧のFALL(下降時間)の終了と同時にゲートが出力されます。0vまたは10v出力
13. EOC LED: EOCアウトの状態を表示します。ゲート出力時に点灯します。
14. ユニティー・シグナル・アウト: チャンネル4のサーキットで生成されたシグナルが出力されます。
CYCLE時は0V〜+8Vの電圧を繰り返します。その他の場合は入力されるシグナルの増幅によって出力も変化します。
15. ユニティーLED: LEDの明滅でシグナルのアクティヴィティーを表示します。緑色は+正極を赤色は-負極を表します。
SUM/ORバス
1. チャンネル2シグナル・イン: アッテヌバーターを経てSUM/ORバスへと接続されるDC入力です。
非パッチ時は+10Vのオフセット電圧がノーマライズされます。入力レンジは+/-10V
2. チャンネル3シグナル・イン: アッテヌバーターを経てSUM/ORバスへと接続されるDC入力です。
非パッチ時は+5Vのオフセット電圧がノーマライズされます。入力レンジは+/-10V
3. チャンネル1アッテヌバーター・コントロール: ノブの目盛りを設定することでチャンネル1で生成、または加工されたシグナル
の減衰と反転をおこないます。設定された値の電圧はチャンネル1・バリアブル・アウトかSUM/ORバスの出力へ接続されます。
4. チャンネル2アッテヌバーター・コントロール: ノブの目盛りを設定することでチャンネル2に入力されたシグナルの
減衰と増幅、反転をおこないます。チャンネル2 シグナル・インが非パッチ時の状態にはノーマライズされるオフセット電圧の
レベルを設定します。設定された値の電圧はチャンネル2・バリアブル・アウトかSUM/ORバスの出力へ接続されます。
5. チャンネル3アッテヌバーター・コントロール: ノブの目盛りを設定することでチャンネル3に入力されたシグナルの
減衰と増幅、反転をおこないます。チャンネル3 シグナル・インが非パッチ時の状態にはノーマライズされるオフセット電圧の
レベルを設定します。設定された値の電圧はチャンネル2・バリアブル・アウトかSUM/ORバスの出力へ接続されます。
6. チャンネル4アッテヌバーター・コントロール: ノブの目盛りを設定することでチャンネル4で生成、または加工されたシグナル
の減衰と反転をおこないます。設定された値の電圧はチャンネル4・バリアブル・アウトかSUM/ORバスの出力へ接続されます。
7. チャンネル1 バリアブル・アウト: 入力されたシグナルがチャンネル1コントロールの設定を経て出力されます。
非パッチ時はSUM/ORバスにノーマライズされ、パッチケーブルを差し込むことでSUM/ORバスの出力から取り除かれます。
出力レンジ+/-10V
8. チャンネル2 バリアブル・アウト: 入力されたシグナルがチャンネル2コントロールの設定を経て出力されます。
非パッチ時はSUM/ORバスにノーマライズされ、パッチケーブルを差し込むことでSUM/ORバスの出力から取り除かれます。
出力レンジ+/-10V
9. チャンネル3 バリアブル・アウト: 入力されたシグナルがチャンネル3コントロールの設定を経て出力されます。
非パッチ時はSUM/ORバスにノーマライズされ、パッチケーブルを差し込むことでSUM/ORバスの出力から取り除かれます。
出力レンジ+/-10V
10. チャンネル4 バリアブル・アウト: 入力されたシグナルがチャンネル4コントロールの設定を経て出力されます。
非パッチ時はSUM/ORバスにノーマライズされ、パッチケーブルを差し込むことでSUM/ORバスの出力から取り除かれます。
出力レンジ+/-10V
11. ORバス・アウト: チャンネル1,2,3,4の各コントロールの設定を経たすべてのシグナルがアナログ・ロジックORサーキット
を通して出力されます。出力レンジは0Vから+10V
12. SUMバス・アウト: チャンネル1,2,3,4の各コントロールの設定を経たすべてのシグナルの和(SUM)が出力されます。
出力レンジ+/-10V
13. INVerted SUMアウト: SUMバス・アウトの反転極性の電圧が出力されます。出力レンジ+/-10V
14. SUMバスLED: SUMバスの出力電圧が表示されます。赤色LEDは-負極の電圧を、緑色LEDは+正極の電圧を表示します。
MATHSのレイアウトは上から下へ、チャンネル1と4を左右にフィーチャーしたシンメトリックな構成をとっています。
シグナル入力は上部に、パネル・コントロールとそれに対応するCV入力が中央に配備されています。
シグナル出力は下部に備え、LEDは各出力付近でアクティビティーを表示します。
チャンネル1と4は入力されるシグナルのスケール調整や反転、統合をおこなうことができます。
シグナルの入力がない場合、これらのチャンネルはトリガーを起点とした、またはCYCLEモード時には持続する
リニアやログ、エクスポネンシャル曲線による機能的な電圧の生成に使用できます。
チャンネル1と4の少し異なる点はそれぞれのパルス出力です。
チャンネル1のEORは電圧の上昇時間の終わりに、
チャンネル4のEOCは下降時間の終わりに出力されます。
これによって両チャンネルを利用した複雑な機構の作成を簡単におこなうことができます。
チャンネル2と3は入力されるシグナルのスケール調整や増幅、反転をおこなうことができます。
外部からシグナルの入力がない場合、これらのチャンネルからオフセットDC電圧を生成することができます。
チャンネル2は+/-10Vのオフセットを3は+/-5Vを出力することができます。
4つのチャンネルすべて出力を備え、(これをバリアブル・アウトと呼びましょう)それぞれ非パッチ時は
SUM, INVerted SUM, ORバスにノーマライズされ、加算、減算、反転またアナログORロジックによって
処理されます。これらのバリアブル・アウトはパッチケーブルが差し込まれることによって各シグナルはSUM/ORバス
(チャンネル1と4のユニティ・アウトはSUM/ORバスにノーマライズされません)から取り除かれます。
バリアブル・アウトは中央の4つのアッテヌバーターによってコントロールされます。
シグナル・イン
シグナル・インはすべてDC電圧に対応しているのでオーディオ・シグナル、コントロール・シグナルのどちらも
入力することができます。これらは外部からのCVを加工するのに使用します。チャンネル1と4はゲートを入力
することでアタック/サスティーン/リリース型のエンヴェロープを生成することができます。
チャンネル2と3は外部からのシグナルの入力がない場合オフセットDC電圧を生成することができます。
このオフセット電圧をその他のチャンネルに加え、SUMアウトから出力を取れば、その他のチャンネルで働く
シグナルのレベルをシフトするのに大変便利です。
トリガー・イン
チャンネル1と4はトリガー入力も備えています。シグナル・インへの入力の有無に関わらず、ゲートまたはパルスを
入力することによってサーキットを起動させ、0Vから10Vの電圧を生成します。
電圧はRISE(上昇)とFALL(下降)及びバリ・レスポンスそれぞれのパラメーターを反映したエンヴェロープとなります。
この電圧は0Vから10Vまで上昇の後10Vから0Vまで下降します。サスティーンはありません。
サスティーンを含むエンヴェロープが必要な場合はシグナル・イン(上記参照)を使用してください。
MATHSは電圧が下降途中であってもリトリガーされますが、上昇途中ではリトリガーされません。
よってRISEタイムを入力されるクロックやゲート間の時間より長く設定すればMATHSをクロック・ディバイダー
として使用することができます。
サイクル
CYCLEボタンとCYCLEインは同様にMATHSを自己発振/CYCLEとして機能させます。
気取った物言いですが要はLFOのことです。LFOが必要な場合はMATHSをCYCLEモードで使用しましょう。
RISE/ FALL / バリ・レスポンス
これらのパラメーターはチャンネル1と4のユニティ・シグナル・アウトとバリアブル・アウトをコントロールします。
RISEとFALLはシグナル・インやトリガー・インへの入力シグナルに対し、サーキットがどれだけ速く、
または遅く反応するかをコントロールします。このレンジは一般的なエンヴェロープやLFOよりも遥かに広く、
MATHSは最も遅い動作で25分から(RISEとFALLを時計回りに全開にし、外部のCVを加えることで実現できます)
1khz(オーディオ・レート)の速さまでカバーします。
RISEはサーキットから放出される電圧が最大値へ達するまでの時間を設定します。サーキットがトリガーされると
電圧は0Vから始まり10Vまで上昇します。RISEはこの上昇動作の所要時間を設定します。外部からの増幅や減衰、
または静止するCVをシグナル・インから入力した場合、RISEは外部シグナルが増幅する速度を設定します。
MATHSは外部シグナルの動作を事前に察知することはできません。またMATHSは外部シグナルの動作や変化の量を
増幅させることもできません。つまり外部シグナルの動作本来のスピードからその速度を遅くさせることのみ可能です。
FALLはサーキットから放出される電圧が最小値へ達するまでの時間を設定します。サーキットがトリガーされると電圧は
0Vから始まり10Vまで上昇し、最大値の10Vに達した後に0Vまで降下します。
FALLはこの下降動作の所要時間を設定します。外部からの増幅や減衰、または静止するCVをシグナル・インから入力した場合、
FALLは外部シグナルが減衰する速度を設定します。MATHSは外部シグナルの動作を事前に察知することはできません。
またMATHSは外部シグナルの動作や変化の量を増幅させることもできません。
つまり外部シグナルの動作本来のスピードからその速度を遅くさせることのみ可能です。
RISEとFALLはどちらも各パラメーターを制御する独立したCV入力を備えています。アッテネーションが必要な場合は
チャンネル2と3を使用してください。RISEとFALLのCV入力に加え、BOTH CV入力も備えています。
BOTH CV入力は上昇、下降の一連の動作を同時に変化させます。またBOTH CV入力はRISEとFALLのCV入力とは
反転したレスポンスをもっています。つまり+正極の電圧が1サイクルの動作を短くし、-負極の電圧が長くします。
バリ・レスポンスはリニアからログ、エクスポネンシャル曲線へ(そしてそれらの間にあるすべての形態の曲線も)
RISEとFALLの変化率を設定することで形作ります。ログでは変化率が減衰すると電圧が増幅します。
エキスポは変化率が増幅すると電圧も増幅します。リニアは両者とも変化しません。
シグナル・アウト
MATHSには多くの出力あり、すべてはパネルの下部に配備されています。
ほとんどの出力は対応するLEDによってシグナルが表示されます。
バリアブル・アウト
これらの出力は1,2,3,4とラベリングされ、パネル中央のアッテヌバーターに各出力が対応しています。
チャンネル1から4の各アッテヌバーターの設定により出力が決定されます。各出力のジャックはSUM/ORバスへ
ノーマライズされます。よって非パッチ時のシグナルはSUM/ORバスへ送られます。パッチケーブルを任意の出力へ
差し込むことでそのシグナルはSUM/ORバスの出力から取り除かれます。これらの出力はモジュレーションの
送り先になる入力にアッテネーターやインバーターが備わっていない場合(例えばMATHSやFUNCTIONの
CV入力など)に大変便利です。また異なる位相や音量などのバラエティに富んだシグナル作りにも便利でしょう。
EORアウト
チャンネル1のエンド・オブ・ライズ出力です。これは起動シグナルです。常に0Vまたは10Vで、それ意外の電圧は
出力されません。デフォルトは0Vすなわち動作していない状態ではパルスはローとなります。このシグナルは
チャンネル1の電圧が最高値に達した時に出力されます。これはクロックやLFOとしてのパルス波の使用に便利です。
またRISEパネル・コントロールで出力がハイになるまでの時間を設定することでパルス・ディレイや
クロック・ディバイダーとして使用できます。
EOCアウト
チャンネル4のエンド・オブ・サイクル出力です。これは起動シグナルです。常に0Vまたは10Vで、
それ意外の電圧は出力されません。デフォルトは10Vすなわち動作していない状態ではパルスはハイとなります。
このシグナルはチャンネル4の電圧が最低値に達した時に出力されます。
これはクロックやLFOとしてのパルス波の使用に便利です。
ユニティー・シグナル・アウト(チャンネル1,4)
これらはチャンネル1と4サーキットのコアから直接出力されます。それぞれのチャンネルのアッテヌバーターには
影響されません。この出力にパッチケーブルを差し込んだ際もシグナルはSUM/ORバスからは取り除かれません。
アッテネーションや反転が必要ない場合や、SUM/ORバスとそれぞれ独立して使用したい場合このシグナルは
大変便利です。
ORアウト
チャンネル1から4のバリアブル・アウトがアナログORサーキットを経て出力されます。
ORサーキットは入力されたすべてのチャンネルの電圧の中の最大値を出力します。このサーキットは
マキシマム・ボルテージ・セレクターと呼ばれる場合もあります。アッテネーターによって加重を調整します。
-負極の電圧は出力されなません。よってレクティファイアー(直流変換器)としても
使用できるでしょう。モジュレーションのバラエティ作りや+正極のみを受信するCV入力へ送るとよいでしょう。
(例えばPHONOGENEのOrganize CVイン等)
SUMアウト
チャンネル1から4のバリアブル・アウトがアナログSUMサーキットを経て出力されます。パネル中央の
アッテヌバーターの設定により、各チャンネルの電圧が加算や反転、減算されSUMサーキットから出力されます。
複数のCVを組み合わせて複雑なモジュレーションを作成するのに大変便利でしょう。
INVアウト
SUMアウトの反転シグナルが出力されます。反転モジュレーション!
Tips & Tricks
MATHSのRISE/FALLタイムは究極の振れ幅を誇ります。一般的なオーディオ波形の1サイクルよりも短い時間に
さえ設定できます。つまりMATHSはオーディオ・レートのサイクルを出力できるということです。しかしながら極端に
短いRISEタイムの動作でオーディオ・シグナルを通したVCAやロー・パス・ゲートを開いた場合、クリック・ノイズが
発生することがあります。クリック・ノイズを防ぎたい場合は単純にRISEタイムを上げ、少なくとも波形の1サイクル
程度の充分な長さにします。エンヴェロープの"スピード"が変化してしまうほどの長さまで上げる必要はありません。
詳しくはこちらのビデオをご覧下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=mImVv2TfE4Q
長いサイクルを作成するにはログ曲線が適しています。
最も速く、機敏な動作には極端なエクスポネンシャル曲線が適しているでしょう。
INV SUMアウトは必要に応じて反転モジュレーションとして使用できます。
しかし送り先のCV入力によっては反転効果が得られない場合があります。(ECHOPHONのMIX CVイン等)
MATHSからの反転シグナルを任意のMATHSのCV入力へ戻すパッチングは、バリ・レスポンス・コントロールだけ
では設定できない動作を作成するのに大変便利です。
SUM/ORアウトを使いこなすにあたり、不要なチャンネル2や3のオフセット・シグナルを除外したい場合は任意の
アッテヌバーターを正午に設定するか、バリアブル・アウトにダミーのケーブルをパッチングしてください。
チャンネル1,4で任意のシグナルを加工、または生成したい場合、ユニティ・シグナル・アウトを使用する限りSUM,
INVとORバスは独立した出力として使用できます。
ユニティ・シグナル・アウトはSUM/ORバスへノーマライズされません。
ORアウトは-負極のシグナルを出力しません。
チャンネル1と4のEORとEOCは互いにトリガーし合うことで複雑のCV動作を作成するのに便利です。
お互いのトリガー、シグナルやCYCLEインに入力してみてください。
パッチ・アイデア: Analog Voltage, Low Frequency Oscillators
ティピカル・ボルテージ・コントロールド・トライアングル・ファンクション (三角波LFO)
チャンネル1(または4)をCYCLEモードに設定します。RISE/FALLパネル・コントロールを正午に設定します。
チャンネル2のアッテヌバーターを正午に設定します。SUMアウトをチャンネル1(または4)のBOTH CVインに
入力します。任意のフレケンシー・モジュレーションをチャンネル3シグナル・インに入力します。チャンネル2の
アッテヌバーターでフレケンシーを設定します。チャンネル1(または4)のバリアブル・アウトから出力を取ります。
RISE/FALLパネル・コントロールを時計回りに開くとサイクルが長くなります。反時計回りに絞るとサイクルが
短くなり、オーディオ・レートにすることも可能です。出力されるCV動作を更にアッテヌバーターを通して
アッテネートや反転してもよいでしょう。またユニティ・アウトをRISE/FALL CVインに入力し、チャンネル1
(または4)のアッテヌバーターを調整ながらLFOのシェイプをモーフィングすることもできます。
ティピカル・ボルテージ・コントロールド・ランプ・ファンクション (ノコギリ/ランプLFO)
上記とほぼ同じですが、RISEパネル・コントロールを反時計回りに最大まで絞り、
FALLを少なくとも正午に設定してください。
アーケード・トリル
チャンネル4のRISE/FALLパネル・コントロールを正午に設定します。バリ・レスポンスをエクスポネンシャル曲線に
設定します。EOCをマルチプルで分岐し、ひとつをチャンネル1のトリガー・インに入力し、もうひとつをチャンネル2の
シグナル・インに入力します。チャンネル2のアッテヌバーターを10時に設定します。チャンネル2のバリアブル・アウト
をチャンネル1のBOTH CVインへ入力します。チャンネル1のRISEを正午に、FALLを反時計回りに絞りきります。
レスポンスはリニアに設定してください。チャンネル4のCYCLEをONにします。(チャンネル1はCYCLEモードに
しないでください) チャンネル1のユニティ・アウトから出力を取ります。
チャンネル1のRISEパネル・コントロールを調整することでヴァリエーションを作ります。
(微量の調整がサウンドへ大きく効果するので注意してください)
カオティック・トリル (MMGまたはその他のDC入力対応のLPフィルターを必要とします)
前述のアーケード・トリル・パッチから派生します。チャンネル1のアッテヌバーターを1時に設定します。
チャンネル1のバリアブル・アウトをMMGのDCシグナル・インへ入力します。EORをMMGのACシグナル・インへ
入力します。MMGをLPモードに設定します。フィードバックはゼロにします。FREQパネル・コントロールを
反時計回りに絞りきったところから開始します。MMGのシグナル・アウトをMATHSのチャンネル4 BOTH CVインへ
入力します。チャンネル4のバリアブル・アウトをチャンネル1のBOTH CVインへ入力します。
ユニティ・シグナル・アウトから任意のモジュレーションへ出力を取ります。MMGのFREQとシグナル・イン、MATHSの
チャンネル1と4のアッテネバーターの調整がRISE/FALLパラメーターに大変興味深い効果を与えてくれるでしょう。
281"クアドレイチャー・モード"(Complex LFO)
このパッチはチャンネル1と4の動作が90度でシフトするようタンデムで働かせます。どちらのチャンネルも
CYCLEモードをOFFにしてください。EORをチャンネル4のトリガー・インへ入力します。EOCをチャンネル1の
トリガー・インへ入力します。もしこの状態でチャンネル1と4がサイクルしない場合はチャンネル1のCYCLEボタンを
一時的にONにして動作を開始させてください。それぞれのチャンネルのバリアブル・アウトから2つの異なる
モジュレーションとして出力を取り出します。例えばOptomixの2つのチャンネルにそれぞれ送るとよいでしょう。
パッチ・アイディア: Analog Voltages, Triggered Functions/ Envelopes
ボルテージ・コントロールド・トランジェント・ファンクション・ジェネレーター(アタック/ディケイEG)
パルスまたはゲートをチャンネル1または4のトリガー・インへ入力することで、RISEパラメーターに準じた速度で0Vから10V
まで電圧が上昇し、FALLパラメーターに準じた速度で10Vから0Vまで電圧が下降する一時的な動作を起動します。
この動作は下降途中でリトリガーすることができます。RISE/FALLはそれぞれ独立して電圧コントロールすることが可能です。
ログからリニア、エクスポネンシャル曲線までのレスポンスはバリ・レスポンス・パネル・コントロールで調整します。
生成される動作電圧はアッテヌバーターによってアッテネートまたはインバートすることが可能です。
ボルテージ・コントロールド・サスティーンド・ファンクション・ジェネレーター(アタック/サスティーン/リリースEG)
ゲートをチャンネル1または4のシグナル・インへ入力することで、RISEパラメーターに準じた速度で0Vから入力されたゲートの
電圧まで上昇し、ゲートの出力が途切れるまでピークの電圧をサスティーンし、FALLパラメーターに準じた速度で0Vまで
電圧が下降する動作を起動します。RISE/FALLはそれぞれ独立して電圧コントロールすることが可能です。
ログからリニア、エクスポネンシャル曲線までのレスポンスはバリ・レスポンス・パネル・コントロールで調整します。
生成される動作電圧はアッテヌバーターによってアッテネートまたはインバートすることが可能です。
ティピカル・ボルテージ・コントロールドADSRタイプ・エンヴェロープ
ゲートをチャンネル1シグナル・インへ入力します。チャンネル1のアッテヌバーターを時計回りに全開からいくらか絞った
位置に設定します。チャンネル1のEORをチャンネル4のトリガー・インへ入力します。チャンネル4のアッテヌバーターを
時計回りに全開にします。出力はORバス・アウトから取ります。チャンネル2と3を使用していない場合はアッテヌバーターが
正午に設定されているよう注意してください。このパッチにおいて、チャンネル1と4のRISEはアタック・タイムを
コントロールします。一般的なADSRを再現するためには各パラメーターを調整する必要があります。
(チャンネル1のRISEをチャンネル4のものより長めに、またはその逆に設定してください。2段階のアタック・ステージが
表れます。) チャンネル4のFALLパラメーターを調整することエンヴェロープのディケイ・ステージが設定されます。
チャンネル1のアッテヌバーターでサスティーン・レベルを設定します。この時チャンネル4のアッテヌバーターより
低くなるよう設定してください。最後にチャンネル1のFALLでリリース・タイムを設定します。
バウンシング・ボール2013 (thanx to Pete Speer)
チャンネル1のRISEを反時計回りに絞りきり、FALLを3時に設定しレスポンスをリニア曲線にします。
チャンネル4のRISEを反時計回りに絞りきり、FALLを11時に設定しレスポンスをリニア曲線にします。
チャンネル1のEORをチャンネル4のCYCLEインへ入力します。チャンネル4の出力をVCAやLPGのCVインへ入力します。
ゲートまたはトリガーのソース、例えばPressure Pointsのタッチ・ゲート等をチャンネル1のトリガー・インへ入力します。
チャンネル4のRISE/FALLを調整し、お好みの設定を探してください。
インディペンデント・コンツアーズ (thanx to Navs)
アッテヌバーターを通じてチャンネル1,4のバリアブル・アウトの極性とレベルを変化させ、そのシグナルをチャンネル1,4の
RISEまたはFALL CVインへ戻します。対応するスロープの独立したコントロールを得られます。
ユニティ・シグナル・アウトから出力を取ります。
インディペンデント・コンプレックス・コンツアーズ
上記のパッチに加え、EOCまたはEORを使用して反対のチャンネルをトリガーします。
そしてSUMまたはORバス・アウトを元のチャンネルのRISEまたはFALLやBOTHに戻します。
反対のチャンネルのRISE/FALLのアッテヌバーションとレスポンス曲線の調整で様々なシェイプを作り出します。
アシンメトリカル・トリリング・エンヴェロープ (thanx to Walker Farrell)
チャンネル1のCYCLEモードをONにします。またはトリガーかシグナル・インへ任意のシグナルを入力します。
リニア曲線でRISEとFALLを12時に設定します。チャンネル1のEORをチャンネル4のCYCLEインへ入力します。
チャンネル4のRISEを1時、FALLを11時でエクポネンシャル曲線に設定します。チャンネル2と3を12時に設定し、
ORバスアウトから出力を取ります。出力されるエンヴェロープは下降中に"トリル"します。ベストの効果が表れるまで
RISE/FALLタイムを調整してください。チャンネルを交替し、EOCをチャンネル1のCYCLEへ入力すれば上昇中にトリルする
エンヴェロープとなります。
パッチ・アイディア: Analog Signal Processing, Voltage MATHS!
アッド/サブトラクト・コントロール・シグナル
加算、または減算したい任意のシグナルの組み合わせをチャンネル1,2,3,4(チャンネル1,4を使う場合は必ずRISEとFALLを
反時計回りに絞りきり、CYCLEモードをOFFにします)へ入力します。加算したいシグナルを入力したチャンネルは
アッテヌバーターを時計回りに開きます。減算したいシグナルを入力したチャンネルはアッテヌバーターを反時計回りに
絞ります。出力はSUMアウトから取り出します。
VCポルタメント/ラグ/スルー・プロセッサー
任意のシグナルをCYCLEモードがOFFの状態であるチャンネル1または4のシグナル・インへ入力すればスルー・プロセスを
経たシグナルを得られます。ログからリニア、エクスポネンシャル曲線をバリ・レスポンス・パネル・コントロールで設定します。
ヴァリアブル・アウトから出力する場合アッテヌバーターを通してアッテネート、インバートのプロセスを追加できます。
エンヴェロープ・フォロワー
エンヴェロープとしてトレースしたい任意のシグナルをシグナル・インに入力します。RISEを12時に設定します。FALLによって
トレースの滑らかさを設定します。バリアブル・アウトから出力を取ることでトレースした波形のピークを+正極または-負極と
選択できます。ORバス・アウトから出力することで一般的な+正極エンヴェロープ・フォロワーとして働くでしょう。
ピーク・ディテクター
検波したいシグナルをチャンネル1シグナル・インへ入力します。RISEとFALLを3時に設定します。
出力はシグナル・アウトから取ります。ゲートはEORから取ります。
ボルテージ・ミラー
波形を鏡映したいシグナルをチャンネル2シグナル・インへ入力します。チャンネル2アッテヌバーターを反時計回りに
絞りきります。チャンネル3へは何も入力せずにオフセットとして使用します。チャンネル3のアッテヌバーターを時計回りに
全開に設定し、SUMアウトから出力を取ります。
ボルテージ・コンパレーター/ゲート・エクストラクション w/バリアブル・ワイズ
比較されるシグナルをチャンネル3シグナル・インへ入力します。アッテヌバーターを50%以上に設定します。
比較するシグナルとしてチャンネル2を(外部シグナルの入力の有無に問わず)使用します。SUMアウトを
チャンネル1シグナル・インへ入力します。チャンネル1のRISE/FALLは反時計回りに絞りきります。
EORから抽出されたゲートを取り出します。チャンネル3のアッテヌバーターがインプット・レベルとして働きます。
12時から時計回りに全開までが有効に動作します。チャンネル2のアッテヌバーターがスレッショルドとして働き、
反時計回りに絞りきった位置から12時までが有効に動作します。12時に近づくにつれスレッショルドの値が低くなります。
RISEをさらに時計回りに開くにつれ引き出されるゲートのタイミングが遅れます。FALLをさらに時計回りに開くにつれ
引き出されるゲートの幅が広がります。チャンネル4でエンヴェロープ・フォロワーのパッチングをおこない、チャンネル3,2,1で
このゲート・エクストラクションのパッチをおこなえばMATHSはパワフルな外部シグナル・プロセッサーとなるでしょう。
ハーフ・ウェーヴ・レクティフィケーション
バイポラー・シグナルをチャンネル1,2,3,4へ入力します。出力をORアウトから取り出します。
ORバスのノーマラリゼーションをお忘れなく。
フル・ウェーヴ・レクティフィケーション
マルチプルで分岐したバイポラー・シグナルをチャンネル2と3の両方に入力します。チャンネル2を時計回りに全開にします。
チャンネル3を反時計回りに絞りきります。ORアウトから出力を取ります。
マルチプリケーション
乗算される+正極のCVをチャンネル1または4のシグナル・インへ入力します。RISEを時計回りに全開にします。
乗算するCVをBOTH CVインへ入力します。シグナル・アウトから出力を取ります。
シュードVCA ウィズ・クリッピング(thanx to Walker Farrell)
オーディオ・シグナルをチャンネル1シグナル・インへ入力します。RISE/FALLを反時計回りに絞りきります。
またシグナルを入力しない場合はオーディオ・レートのサイクルにします。SUMアウトから出力を取り出します。
チャンネル1アッテヌバーターでイニシャル・レベルを設定します。チャンネル2のアッテヌバーターを時計回りに全開にし、
10Vのオフセットを生成します。オーディオはクリッピングを始め、最後には聴こえなくなります。
この段階でもオーディオが聴こえる場合はチャンネル3の+正極オフセットを聴こえなくなるまで更に加算してください。
チャンネル4のアッテヌバーターを反時計回りに絞りきり、シグナル・インへのエンヴェロープを入力するかまたは
チャンネル4のサーキットでエンヴェロープを生成してください。このパッチングは波形が非対称型にクリップすることで
VCAをシュミレートします。オーディオ・シグナルをCVに置き換えることもできますが、大量のオフセットが加算されていること
を念頭にCVを調整しなくてはなりません。INVアウトからの出力も大変便利です。
パッチ・アイデア: Digital Signals, Clocks, Gates, Pulses, Events, Timing
ティピカル・ボルテージ・コントロールド・パルス/クロック w/ボルテージ・コントロールド・ラン/ストップ(クロック,パルスLFO)
前述のLFOパッチに同じですが、出力をEOCまたはEORから取り出します。チャンネル1RISEパラメーターはよりフレケンシー
の調整に影響を与え、チャンネル1FALLパラメーターでパルスワイズを設定します。チャンネル4は反対に働き、
RISEでワイズを、FALLでフレケンシーを設定します。BOTH CVインを使用する場合はRISE/FALLパラメーターは
どちらもフレケンシーに影響します。CYCLEインがラン/ストップとして働きます。
ボルテージ・コントロールド・パルス・ディレイ・プロセッサー
トリガーまたはゲートをチャンネル1トリガー・インへ入力します。EORから出力を取り出します。
RISEパラメーターが遅延時間を、FALLパラメーター出力パルスワイズを設定します。
ボルテージ・コントロールド・クロック・ディヴァイダー
クロックをチャンネル1または4のトリガー・インへ入力し、RISEパラメーターの調整することで約数を設定します。
RISEパラメーターの増幅にしたがい約数も増え、大きな分割が得られます。FALLタイムによって出力されるクロックの
ワイズを設定します。ワイズが分割の総時間より広くなった場合、出力ゲートはハイの状態を継続します。
フリップ・フロップ(1ビット・メモリー)
このパッチングの場合チャンネル1トリガー・インに入力されたシグナルは"セット"として働き、チャンネル1Both CVインに
入力されたシグナルは"リセット"として働きます。ゲートまたはロジック・シグナルをチャンネル1トリガー・インへ入力します。
RISEを反時計回りに絞りきり、FALLを時計回りに全開にし、ヴァリ・レスポンスをリニアに設定します。
"Q"出力をEORから取り出します。EORをチャンネル4に入力すれば"NOT Q"出力をEOCから取り出せます。
このパッチングで保持できる情報は3分です。
ロジック・インバーター
チャンネル4シグナル・インへロジック・ゲートを入力します。出力はチャンネル4EOCから取り出します。
コンパレーター/ゲート・エクストラクター2
比較されるシグナルをチャンネル2シグナル・インへ入力します。チャンネル3アッテヌバーターを-負極のレンジに設定します。
SUMアウトをチャンネル1シグナル・インへ入力します。チャンネル1のRISEとFALLを0に設定します。出力はチャンネル1の
EORから取り出します。チャンネル1のユニティLEDを参照にシグナルの極性に注意してください。シグナルが少しでも+正極に
向かえばEORは出力します。チャンネル3アッテヌバーターがスレッショルドを設定します。
ベストなレンジを設定するためにチャンネル2アッテヌバーターによる多少の調整が必要な場合もあります。
チャンネル1のFALLでゲートの長さを決定します。チャンネル1のRISEでシグナルはスレッショルドを越えてコンパレーターから
出力されるまでの時間を設定します。
MATHS is an analog computer designed for musical purposes. Amongst other things, it will allow you to:
・Generate a variety of linear, logarithmic, or exponential triggered or continuous functions
・Integrate an incoming signal
・With no signal applied, generate a variety of linear, logarithmic, or exponential functions
・Add, subtract and OR up to 4 signals
・Generate analog signals from digital information (Gate / Clock)
・Generate digital information (Gate / Clock) from analog signals
・Delay digital (Gate / Clock) information
If the above list reads like science rather than music, here is the translation:
Voltage Controlled Envelope or LFO as slow as 25 minutes and as fast as 1khz
・Apply Lag, Slew or Portamento to control voltages
・Change the depth of modulation and modulate backwards!
・Combine up to 4 control signals to create more complex modulations
・Musical Events such as Ramping up or Down in Tempo, on command
・Initiating Musical events upon sensing motion in the system
・Musical note division and / or Flam
・Perfect for modulating the DPO and just about anything else
Specifications
Width:
20hp
Max Depth:
24mm
Power:
60mA@ +12V
50mA @ -12V
2. シグナルのLEDのアップグレードによりレゾリューションが更に良くなりポジティブとネガティブの両方のボルテージを表示。小さいボルテージでも繊細に反応します。
3. Multiple, the Signal OUT Multiple(オリジナルのMath)が Unity Signal Output に変わりました。1つはUnity ともう1つは Attenuvertor を通してプロセスされた2つのバリエーションのアウトプットをクリエイトする事が可能です。(詳しくはマニュアルで)
4. inverted Sum output が足せれ更に多くのモジュレーションの可能性
5. Sum Buss の LED
6. End Of Rise と End Of Cycle の LED
7. End Of Cycle Output の安定性バッファー
8. Reverse Power Protection
9. +/-10V offset Range の補充。 CH.2での+/-10V offset もしくは CH.3での+/-5V offset が選択可能。
10. East Coast スタイルのポルタメントを Vari-Response control のより大きな対数レンジにより再現
機能概要:
MATHSは音楽的用途を目的としたアナログ・コンピューターです。代表的な使用用途の一部をまずは紹介しましょう。
1. リニア、ログ曲線電圧信号の作成、またトリガーによるエクスポネンシャル曲線電圧信号の作成、持続
2. 入力シグナルの統合
3. 入力シグナルを増幅、アッテネートとインバート(位相反転)
4. 最大4つの入力シグナルの加算や減算とOR
5. デジタル情報(Gate/Clock)からアナログ・シグナルを作成
6. アナログ・シグナルからデジタル情報(Gate/Clock)を作成
7. デジタル情報(Gate/Clock)の伝達遅延
上記のリストはあまりにも科学的に聞こえるかもしれません。もう少し音楽的に話してみましょう。
1. 電圧コントロール可能なエンヴェロープや1サイクル辺り最遅25分、最速1khzのLFOの作成
2. ラグ、スルーまたはポルタメントとして用いられる電圧の制御
3. モジュレーションの深度の可変や反転モジュレーション
4. 4つのコントロール・シグナルの組み合わせによる複雑なモジュレーション・ソースの作成
5. 楽曲的展開、例えばテンポに同期しながら上昇または下降するモジュレーション・ソースの作成
6. システム内の感覚的な動きから音楽的なイヴェントを起動
7. 音楽的な分配とフラム効果
改訂バージョンであるMATHS2013はオリジナルのMATHSから世襲したモジュールです。
基本的なサーキット・デザインは同一でオリジナルの特性であった素晴らしいコントロール・シグナルの生成機能は健在です。
しかしいくつかのアップグレードにより追加機能を得て進化を遂げました。
1. コントロール・パネルのレイアウトを変更し、より直観的な動作を可能にしました。
またメイクノイズ・システムに新たに採用されたCVバスを併用することでDPOやMMG、ECHOPHON等のシステム内の
モジュールへのスムーズな接続が可能です。
2. シグナルのアクティビティーを表示するLEDは正極と負極の極性が反映するよう改善されました。
同様にディスプレイの解像度を増し、少量の電圧でもLEDから視認できるようになりました。
3. オリジナルMATHSのマルチプル・シグナル・アウトはユニティー・シグナル・アウトに変更されました。
2つの出力バリエーションを得たことで大変便利になりました。ひとつはユニティ出力でもうひとつはアッテヌバーターを
通して出力されます。またこれによりバリ・レスポンス・コントロール単体のみでは不可能であったレスポンス動作を得る
パッチングが容易になりました。
4. INVerted SUMアウトの追加によりモジュレーションの可能性が大きく広がりました。
5. SUMバスを表示するLEDが追加され、シグナルの増減を視認できるようになりました。
6. エンド・オブ・ライズ(EOR)とエンド・オブ・サイクル(EOC)の状態を表示するLEDが追加されました。
7. サーキットの安定性を向上させ、EOCアウトの出力にバッファーが加わりました。
8. 背面電源ケーブルの誤接続による故障を防ぐリバース・パワー・プロテクションが設けられました。
9. +/-10Vのオフセット・レンジが加わりました。+/-10VのオフセットはCH.2を、+/-5VはCH.3を使用してください。
10. バリ・レスポンス・コントロールのログ曲線のレンジを広げることにより東海岸スタイルのポルタメントの作成が
容易になりました。
11. CYCLEインプットの新設により、チャンネル1,4におけるCYCLEのON/OFFを電圧コントロールできるようになりました。
CYCLEインプットに入力されるゲートがハイ(立ち上がっている)の間、MATHSのサイクルはONとなり、
ローの間はOFFとなります。(CYCLEインプットを使用する場合は予めCYCLEボタンでCYCLEをOFFにする必要があります)
MATHS チャンネル1
1. シグナル・イン: DC(Direct Coupled)入力対応、ラグやポルタメント、S&H、T&Hや
ASR(アタック・サスティーン・リリース型のエンヴェロープ)等を作成するために使用します。
SUM/ORバスへの入力でもあります。+/-10Vレンジ
2. トリガー・イン: シグナル・インへの入力の有無に関わらず、ゲートまたはパルスを入力することによって
サーキットを起動させ、0Vから10Vの電圧を生成します。電圧はRISE(上昇)とFALL(下降)及び
バリ・レスポンスそれぞれのパラメーターを反映したエンヴェロープとなります。エンヴェロープやパルス・ディレイ、
クロック分割、LFOリセット(生成電圧の下降中のリトリガーのみ有効)などを作成するために使用します。
3. CYCLE LED: CYCLE状態のON/OFFを表示します。(ON時LED点灯)
4. CYCLEボタン: ONにするとCYCLEモードとなり、電圧の出力を繰り返します。これによってLFOやクロック、
VCO等を作成します。
5. RISE パネル・コントロール: 作動する電圧の上昇時間を設定します。
ノブを時計回りに開くと上昇時間が長くなります。
6. RISE CVイン: 上昇時間をリニア曲線で設定するCV入力です。+正極のCVを入力すれば上昇時間は長くなり、
-負極を入力すれば短くなります。+/-8Vレンジ
7. FALL パネル・コントロール: 作動する電圧の下降時間を設定します。ノブを時計回りに開くと下降時間が長くなります。
8. Both CVイン: 上昇、下降時間の両方を同時に設定するバイポーラーCV入力です。
RISE及びFALLのCVインと異なる点はBoth CVインはエクスポネンシャル曲線で設定されます。
+正極のCVを入力すればサイクル全体の長さを短くし、-負極はサイクル全体を長くします。+/-8Vレンジ
9. FALL CVイン: 下降時間をリニア曲線で設定するCV入力です。+正極のCVを入力すれば下降時間は長くなり、
-負極を入力すれば短くなります。+/-8Vレンジ
10. CYCLEイン: 入力されるゲートがハイ(立ち上がっている)の間、MATHSのCYCLEはONとなり、
ローの間はOFFとなります。(CYCLEインプットを使用する場合は予めCYCLEボタンでCYCLEをOFFにする必要があります)
入力されるゲートは出力が+2.5V以上であることが望ましいです。
11. バリ・レスポンス・パネル・コントロール: 出力される電圧のレスポンス曲線をセットするノブです。
レスポンスはログからリニア、エクスポネンシャルそしてハイパー・エクスポネンシャルまで連続可変します。
マーキングの位置はリニア曲線のセッティングの目安です。
12. エンド・オブ・ライズ・アウト(EOR): 電圧のRISE(上昇時間)の終了と同時にゲートが出力されます。0vまたは10v出力
13. EOR LED: EORアウトの状態を表示します。ゲート出力時に点灯します。
14. ユニティー・シグナル・アウト: チャンネル1のサーキットで生成されたシグナルが出力されます。
CYCLE時は0V〜+8Vの電圧を繰り返します。その他の場合は入力されるシグナルの増幅によって出力も変化します。
15. ユニティーLED: LEDの明滅でシグナルのアクティヴィティーを表示します。緑色は+正極を赤色は-負極を表します。
MATHSチャンネル4
1. シグナル・イン: DC(Direct Coupled)入力対応、ラグやポルタメント、S&H、T&Hや
ASR(アタック・サスティーン・リリース型のエンヴェロープ)等を作成するために使用します。
SUM/ORバスへの入力でもあります。+/-10Vレンジ
2. トリガー・イン: シグナル・インへの入力の有無に関わらず、ゲートまたはパルスを入力することによって
サーキットを起動させ、0Vから10Vの電圧を生成します。電圧はRISE(上昇)とFALL(下降)及び
バリ・レスポンスそれぞれのパラメーターを反映したエンヴェロープとなります。エンヴェロープやパルス・ディレイ、
クロック分割、LFOリセット(生成電圧の下降中のリトリガーのみ有効)などを作成するために使用します。
3. CYCLE LED: CYCLE状態のON/OFFを表示します。(ON時LED点灯)
4. CYCLEボタン: ONにするとCYCLEモードとなり、電圧の出力を繰り返します。
これによってLFOやクロック、VCO等を作成します。
5. RISE パネル・コントロール: 作動する電圧の上昇時間を設定します。ノブを時計回りに開くと上昇時間が長くなります。
6. RISE CVイン: 上昇時間をリニア曲線で設定するCV入力です。+正極のCVを入力すれば上昇時間は長くなり、
-負極を入力すれば短くなります。+/-8Vレンジ
7. FALL パネル・コントロール: 作動する電圧の下降時間を設定します。ノブを時計回りに開くと下降時間が長くなります。
8. Both CVイン: 上昇、下降時間の両方を同時に設定するバイポーラーCV入力です。
RISE及びFALLのCVインと異なる点はBoth CVインはエクスポネンシャル曲線で設定されます。
+正極のCVを入力すればサイクル全体の長さを短くし、-負極はサイクル全体を長くします。+/-8Vレンジ
9. FALL CVイン: 下降時間をリニア曲線で設定するCV入力です。+正極のCVを入力すれば下降時間は長くなり、
-負極を入力すれば短くなります。+/-8Vレンジ
10. CYCLEイン: 入力されるゲートがハイ(立ち上がっている)の間、MATHSのCYCLEはONとなり、
ローの間はOFFとなります。(CYCLEインプットを使用する場合は予めCYCLEボタンでCYCLEをOFFにする必要があります)
入力されるゲートは出力が+2.5V以上であることが望ましいです。
11. バリ・レスポンス・パネル・コントロール: 出力される電圧のレスポンス曲線をセットするノブです。
レスポンスはログからリニア、エクスポネンシャルそしてハイパー・エクスポネンシャルまで連続可変します。
マーキングの位置はリニア曲線のセッティングの目安です。
12. エンド・オブ・サイクル・アウト(EOC): 電圧のFALL(下降時間)の終了と同時にゲートが出力されます。0vまたは10v出力
13. EOC LED: EOCアウトの状態を表示します。ゲート出力時に点灯します。
14. ユニティー・シグナル・アウト: チャンネル4のサーキットで生成されたシグナルが出力されます。
CYCLE時は0V〜+8Vの電圧を繰り返します。その他の場合は入力されるシグナルの増幅によって出力も変化します。
15. ユニティーLED: LEDの明滅でシグナルのアクティヴィティーを表示します。緑色は+正極を赤色は-負極を表します。
SUM/ORバス
1. チャンネル2シグナル・イン: アッテヌバーターを経てSUM/ORバスへと接続されるDC入力です。
非パッチ時は+10Vのオフセット電圧がノーマライズされます。入力レンジは+/-10V
2. チャンネル3シグナル・イン: アッテヌバーターを経てSUM/ORバスへと接続されるDC入力です。
非パッチ時は+5Vのオフセット電圧がノーマライズされます。入力レンジは+/-10V
3. チャンネル1アッテヌバーター・コントロール: ノブの目盛りを設定することでチャンネル1で生成、または加工されたシグナル
の減衰と反転をおこないます。設定された値の電圧はチャンネル1・バリアブル・アウトかSUM/ORバスの出力へ接続されます。
4. チャンネル2アッテヌバーター・コントロール: ノブの目盛りを設定することでチャンネル2に入力されたシグナルの
減衰と増幅、反転をおこないます。チャンネル2 シグナル・インが非パッチ時の状態にはノーマライズされるオフセット電圧の
レベルを設定します。設定された値の電圧はチャンネル2・バリアブル・アウトかSUM/ORバスの出力へ接続されます。
5. チャンネル3アッテヌバーター・コントロール: ノブの目盛りを設定することでチャンネル3に入力されたシグナルの
減衰と増幅、反転をおこないます。チャンネル3 シグナル・インが非パッチ時の状態にはノーマライズされるオフセット電圧の
レベルを設定します。設定された値の電圧はチャンネル2・バリアブル・アウトかSUM/ORバスの出力へ接続されます。
6. チャンネル4アッテヌバーター・コントロール: ノブの目盛りを設定することでチャンネル4で生成、または加工されたシグナル
の減衰と反転をおこないます。設定された値の電圧はチャンネル4・バリアブル・アウトかSUM/ORバスの出力へ接続されます。
7. チャンネル1 バリアブル・アウト: 入力されたシグナルがチャンネル1コントロールの設定を経て出力されます。
非パッチ時はSUM/ORバスにノーマライズされ、パッチケーブルを差し込むことでSUM/ORバスの出力から取り除かれます。
出力レンジ+/-10V
8. チャンネル2 バリアブル・アウト: 入力されたシグナルがチャンネル2コントロールの設定を経て出力されます。
非パッチ時はSUM/ORバスにノーマライズされ、パッチケーブルを差し込むことでSUM/ORバスの出力から取り除かれます。
出力レンジ+/-10V
9. チャンネル3 バリアブル・アウト: 入力されたシグナルがチャンネル3コントロールの設定を経て出力されます。
非パッチ時はSUM/ORバスにノーマライズされ、パッチケーブルを差し込むことでSUM/ORバスの出力から取り除かれます。
出力レンジ+/-10V
10. チャンネル4 バリアブル・アウト: 入力されたシグナルがチャンネル4コントロールの設定を経て出力されます。
非パッチ時はSUM/ORバスにノーマライズされ、パッチケーブルを差し込むことでSUM/ORバスの出力から取り除かれます。
出力レンジ+/-10V
11. ORバス・アウト: チャンネル1,2,3,4の各コントロールの設定を経たすべてのシグナルがアナログ・ロジックORサーキット
を通して出力されます。出力レンジは0Vから+10V
12. SUMバス・アウト: チャンネル1,2,3,4の各コントロールの設定を経たすべてのシグナルの和(SUM)が出力されます。
出力レンジ+/-10V
13. INVerted SUMアウト: SUMバス・アウトの反転極性の電圧が出力されます。出力レンジ+/-10V
14. SUMバスLED: SUMバスの出力電圧が表示されます。赤色LEDは-負極の電圧を、緑色LEDは+正極の電圧を表示します。
MATHSのレイアウトは上から下へ、チャンネル1と4を左右にフィーチャーしたシンメトリックな構成をとっています。
シグナル入力は上部に、パネル・コントロールとそれに対応するCV入力が中央に配備されています。
シグナル出力は下部に備え、LEDは各出力付近でアクティビティーを表示します。
チャンネル1と4は入力されるシグナルのスケール調整や反転、統合をおこなうことができます。
シグナルの入力がない場合、これらのチャンネルはトリガーを起点とした、またはCYCLEモード時には持続する
リニアやログ、エクスポネンシャル曲線による機能的な電圧の生成に使用できます。
チャンネル1と4の少し異なる点はそれぞれのパルス出力です。
チャンネル1のEOR
チャンネル4のEOC
これによって両チャンネルを利用した複雑な機構の作成を簡単におこなうことができます。
チャンネル2と3は入力されるシグナルのスケール調整や増幅、反転をおこなうことができます。
外部からシグナルの入力がない場合、これらのチャンネルからオフセットDC電圧を生成することができます。
チャンネル2は+/-10Vのオフセットを3は+/-5Vを出力することができます。
4つのチャンネルすべて出力を備え、(これをバリアブル・アウトと呼びましょう)それぞれ非パッチ時は
SUM, INVerted SUM, ORバスにノーマライズされ、加算、減算、反転またアナログORロジックによって
処理されます。これらのバリアブル・アウトはパッチケーブルが差し込まれることによって各シグナルはSUM/ORバス
(チャンネル1と4のユニティ・アウトはSUM/ORバスにノーマライズされません)から取り除かれます。
バリアブル・アウトは中央の4つのアッテヌバーターによってコントロールされます。
シグナル・イン
シグナル・インはすべてDC電圧に対応しているのでオーディオ・シグナル、コントロール・シグナルのどちらも
入力することができます。これらは外部からのCVを加工するのに使用します。チャンネル1と4はゲートを入力
することでアタック/サスティーン/リリース型のエンヴェロープを生成することができます。
チャンネル2と3は外部からのシグナルの入力がない場合オフセットDC電圧を生成することができます。
このオフセット電圧をその他のチャンネルに加え、SUMアウトから出力を取れば、その他のチャンネルで働く
シグナルのレベルをシフトするのに大変便利です。
トリガー・イン
チャンネル1と4はトリガー入力も備えています。シグナル・インへの入力の有無に関わらず、ゲートまたはパルスを
入力することによってサーキットを起動させ、0Vから10Vの電圧を生成します。
電圧はRISE(上昇)とFALL(下降)及びバリ・レスポンスそれぞれのパラメーターを反映したエンヴェロープとなります。
この電圧は0Vから10Vまで上昇の後10Vから0Vまで下降します。サスティーンはありません。
サスティーンを含むエンヴェロープが必要な場合はシグナル・イン(上記参照)を使用してください。
MATHSは電圧が下降途中であってもリトリガーされますが、上昇途中ではリトリガーされません。
よってRISEタイムを入力されるクロックやゲート間の時間より長く設定すればMATHSをクロック・ディバイダー
として使用することができます。
サイクル
CYCLEボタンとCYCLEインは同様にMATHSを自己発振/CYCLEとして機能させます。
気取った物言いですが要はLFOのことです。LFOが必要な場合はMATHSをCYCLEモードで使用しましょう。
RISE/ FALL / バリ・レスポンス
これらのパラメーターはチャンネル1と4のユニティ・シグナル・アウトとバリアブル・アウトをコントロールします。
RISEとFALLはシグナル・インやトリガー・インへの入力シグナルに対し、サーキットがどれだけ速く、
または遅く反応するかをコントロールします。このレンジは一般的なエンヴェロープやLFOよりも遥かに広く、
MATHSは最も遅い動作で25分から(RISEとFALLを時計回りに全開にし、外部のCVを加えることで実現できます)
1khz(オーディオ・レート)の速さまでカバーします。
RISEはサーキットから放出される電圧が最大値へ達するまでの時間を設定します。サーキットがトリガーされると
電圧は0Vから始まり10Vまで上昇します。RISEはこの上昇動作の所要時間を設定します。外部からの増幅や減衰、
または静止するCVをシグナル・インから入力した場合、RISEは外部シグナルが増幅する速度を設定します。
MATHSは外部シグナルの動作を事前に察知することはできません。またMATHSは外部シグナルの動作や変化の量を
増幅させることもできません。つまり外部シグナルの動作本来のスピードからその速度を遅くさせることのみ可能です。
FALLはサーキットから放出される電圧が最小値へ達するまでの時間を設定します。サーキットがトリガーされると電圧は
0Vから始まり10Vまで上昇し、最大値の10Vに達した後に0Vまで降下します。
FALLはこの下降動作の所要時間を設定します。外部からの増幅や減衰、または静止するCVをシグナル・インから入力した場合、
FALLは外部シグナルが減衰する速度を設定します。MATHSは外部シグナルの動作を事前に察知することはできません。
またMATHSは外部シグナルの動作や変化の量を増幅させることもできません。
つまり外部シグナルの動作本来のスピードからその速度を遅くさせることのみ可能です。
RISEとFALLはどちらも各パラメーターを制御する独立したCV入力を備えています。アッテネーションが必要な場合は
チャンネル2と3を使用してください。RISEとFALLのCV入力に加え、BOTH CV入力も備えています。
BOTH CV入力は上昇、下降の一連の動作を同時に変化させます。またBOTH CV入力はRISEとFALLのCV入力とは
反転したレスポンスをもっています。つまり+正極の電圧が1サイクルの動作を短くし、-負極の電圧が長くします。
バリ・レスポンスはリニアからログ、エクスポネンシャル曲線へ(そしてそれらの間にあるすべての形態の曲線も)
RISEとFALLの変化率を設定することで形作ります。ログでは変化率が減衰すると電圧が増幅します。
エキスポは変化率が増幅すると電圧も増幅します。リニアは両者とも変化しません。
シグナル・アウト
MATHSには多くの出力あり、すべてはパネルの下部に配備されています。
ほとんどの出力は対応するLEDによってシグナルが表示されます。
バリアブル・アウト
これらの出力は1,2,3,4とラベリングされ、パネル中央のアッテヌバーターに各出力が対応しています。
チャンネル1から4の各アッテヌバーターの設定により出力が決定されます。各出力のジャックはSUM/ORバスへ
ノーマライズされます。よって非パッチ時のシグナルはSUM/ORバスへ送られます。パッチケーブルを任意の出力へ
差し込むことでそのシグナルはSUM/ORバスの出力から取り除かれます。これらの出力はモジュレーションの
送り先になる入力にアッテネーターやインバーターが備わっていない場合(例えばMATHSやFUNCTIONの
CV入力など)に大変便利です。また異なる位相や音量などのバラエティに富んだシグナル作りにも便利でしょう。
EORアウト
チャンネル1のエンド・オブ・ライズ出力です。これは起動シグナルです。常に0Vまたは10Vで、それ意外の電圧は
出力されません。デフォルトは0Vすなわち動作していない状態ではパルスはローとなります。このシグナルは
チャンネル1の電圧が最高値に達した時に出力されます。これはクロックやLFOとしてのパルス波の使用に便利です。
またRISEパネル・コントロールで出力がハイになるまでの時間を設定することでパルス・ディレイや
クロック・ディバイダーとして使用できます。
EOCアウト
チャンネル4のエンド・オブ・サイクル出力です。これは起動シグナルです。常に0Vまたは10Vで、
それ意外の電圧は出力されません。デフォルトは10Vすなわち動作していない状態ではパルスはハイとなります。
このシグナルはチャンネル4の電圧が最低値に達した時に出力されます。
これはクロックやLFOとしてのパルス波の使用に便利です。
ユニティー・シグナル・アウト(チャンネル1,4)
これらはチャンネル1と4サーキットのコアから直接出力されます。それぞれのチャンネルのアッテヌバーターには
影響されません。この出力にパッチケーブルを差し込んだ際もシグナルはSUM/ORバスからは取り除かれません。
アッテネーションや反転が必要ない場合や、SUM/ORバスとそれぞれ独立して使用したい場合このシグナルは
大変便利です。
ORアウト
チャンネル1から4のバリアブル・アウトがアナログORサーキットを経て出力されます。
ORサーキットは入力されたすべてのチャンネルの電圧の中の最大値を出力します。このサーキットは
マキシマム・ボルテージ・セレクターと呼ばれる場合もあります。アッテネーターによって加重を調整します。
-負極の電圧は出力されなません。よってレクティファイアー(直流変換器)としても
使用できるでしょう。モジュレーションのバラエティ作りや+正極のみを受信するCV入力へ送るとよいでしょう。
(例えばPHONOGENEのOrganize CVイン等)
SUMアウト
チャンネル1から4のバリアブル・アウトがアナログSUMサーキットを経て出力されます。パネル中央の
アッテヌバーターの設定により、各チャンネルの電圧が加算や反転、減算されSUMサーキットから出力されます。
複数のCVを組み合わせて複雑なモジュレーションを作成するのに大変便利でしょう。
INVアウト
SUMアウトの反転シグナルが出力されます。反転モジュレーション!
Tips & Tricks
MATHSのRISE/FALLタイムは究極の振れ幅を誇ります。一般的なオーディオ波形の1サイクルよりも短い時間に
さえ設定できます。つまりMATHSはオーディオ・レートのサイクルを出力できるということです。しかしながら極端に
短いRISEタイムの動作でオーディオ・シグナルを通したVCAやロー・パス・ゲートを開いた場合、クリック・ノイズが
発生することがあります。クリック・ノイズを防ぎたい場合は単純にRISEタイムを上げ、少なくとも波形の1サイクル
程度の充分な長さにします。エンヴェロープの"スピード"が変化してしまうほどの長さまで上げる必要はありません。
詳しくはこちらのビデオをご覧下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=mImVv2TfE4Q
長いサイクルを作成するにはログ曲線が適しています。
最も速く、機敏な動作には極端なエクスポネンシャル曲線が適しているでしょう。
INV SUMアウトは必要に応じて反転モジュレーションとして使用できます。
しかし送り先のCV入力によっては反転効果が得られない場合があります。(ECHOPHONのMIX CVイン等)
MATHSからの反転シグナルを任意のMATHSのCV入力へ戻すパッチングは、バリ・レスポンス・コントロールだけ
では設定できない動作を作成するのに大変便利です。
SUM/ORアウトを使いこなすにあたり、不要なチャンネル2や3のオフセット・シグナルを除外したい場合は任意の
アッテヌバーターを正午に設定するか、バリアブル・アウトにダミーのケーブルをパッチングしてください。
チャンネル1,4で任意のシグナルを加工、または生成したい場合、ユニティ・シグナル・アウトを使用する限りSUM,
INVとORバスは独立した出力として使用できます。
ユニティ・シグナル・アウトはSUM/ORバスへノーマライズされません。
ORアウトは-負極のシグナルを出力しません。
チャンネル1と4のEORとEOCは互いにトリガーし合うことで複雑のCV動作を作成するのに便利です。
お互いのトリガー、シグナルやCYCLEインに入力してみてください。
パッチ・アイデア: Analog Voltage, Low Frequency Oscillators
ティピカル・ボルテージ・コントロールド・トライアングル・ファンクション (三角波LFO)
チャンネル1(または4)をCYCLEモードに設定します。RISE/FALLパネル・コントロールを正午に設定します。
チャンネル2のアッテヌバーターを正午に設定します。SUMアウトをチャンネル1(または4)のBOTH CVインに
入力します。任意のフレケンシー・モジュレーションをチャンネル3シグナル・インに入力します。チャンネル2の
アッテヌバーターでフレケンシーを設定します。チャンネル1(または4)のバリアブル・アウトから出力を取ります。
RISE/FALLパネル・コントロールを時計回りに開くとサイクルが長くなります。反時計回りに絞るとサイクルが
短くなり、オーディオ・レートにすることも可能です。出力されるCV動作を更にアッテヌバーターを通して
アッテネートや反転してもよいでしょう。またユニティ・アウトをRISE/FALL CVインに入力し、チャンネル1
(または4)のアッテヌバーターを調整ながらLFOのシェイプをモーフィングすることもできます。
ティピカル・ボルテージ・コントロールド・ランプ・ファンクション (ノコギリ/ランプLFO)
上記とほぼ同じですが、RISEパネル・コントロールを反時計回りに最大まで絞り、
FALLを少なくとも正午に設定してください。
アーケード・トリル
チャンネル4のRISE/FALLパネル・コントロールを正午に設定します。バリ・レスポンスをエクスポネンシャル曲線に
設定します。EOCをマルチプルで分岐し、ひとつをチャンネル1のトリガー・インに入力し、もうひとつをチャンネル2の
シグナル・インに入力します。チャンネル2のアッテヌバーターを10時に設定します。チャンネル2のバリアブル・アウト
をチャンネル1のBOTH CVインへ入力します。チャンネル1のRISEを正午に、FALLを反時計回りに絞りきります。
レスポンスはリニアに設定してください。チャンネル4のCYCLEをONにします。(チャンネル1はCYCLEモードに
しないでください) チャンネル1のユニティ・アウトから出力を取ります。
チャンネル1のRISEパネル・コントロールを調整することでヴァリエーションを作ります。
(微量の調整がサウンドへ大きく効果するので注意してください)
カオティック・トリル (MMGまたはその他のDC入力対応のLPフィルターを必要とします)
前述のアーケード・トリル・パッチから派生します。チャンネル1のアッテヌバーターを1時に設定します。
チャンネル1のバリアブル・アウトをMMGのDCシグナル・インへ入力します。EORをMMGのACシグナル・インへ
入力します。MMGをLPモードに設定します。フィードバックはゼロにします。FREQパネル・コントロールを
反時計回りに絞りきったところから開始します。MMGのシグナル・アウトをMATHSのチャンネル4 BOTH CVインへ
入力します。チャンネル4のバリアブル・アウトをチャンネル1のBOTH CVインへ入力します。
ユニティ・シグナル・アウトから任意のモジュレーションへ出力を取ります。MMGのFREQとシグナル・イン、MATHSの
チャンネル1と4のアッテネバーターの調整がRISE/FALLパラメーターに大変興味深い効果を与えてくれるでしょう。
281"クアドレイチャー・モード"(Complex LFO)
このパッチはチャンネル1と4の動作が90度でシフトするようタンデムで働かせます。どちらのチャンネルも
CYCLEモードをOFFにしてください。EORをチャンネル4のトリガー・インへ入力します。EOCをチャンネル1の
トリガー・インへ入力します。もしこの状態でチャンネル1と4がサイクルしない場合はチャンネル1のCYCLEボタンを
一時的にONにして動作を開始させてください。それぞれのチャンネルのバリアブル・アウトから2つの異なる
モジュレーションとして出力を取り出します。例えばOptomixの2つのチャンネルにそれぞれ送るとよいでしょう。
パッチ・アイディア: Analog Voltages, Triggered Functions/ Envelopes
ボルテージ・コントロールド・トランジェント・ファンクション・ジェネレーター(アタック/ディケイEG)
パルスまたはゲートをチャンネル1または4のトリガー・インへ入力することで、RISEパラメーターに準じた速度で0Vから10V
まで電圧が上昇し、FALLパラメーターに準じた速度で10Vから0Vまで電圧が下降する一時的な動作を起動します。
この動作は下降途中でリトリガーすることができます。RISE/FALLはそれぞれ独立して電圧コントロールすることが可能です。
ログからリニア、エクスポネンシャル曲線までのレスポンスはバリ・レスポンス・パネル・コントロールで調整します。
生成される動作電圧はアッテヌバーターによってアッテネートまたはインバートすることが可能です。
ボルテージ・コントロールド・サスティーンド・ファンクション・ジェネレーター(アタック/サスティーン/リリースEG)
ゲートをチャンネル1または4のシグナル・インへ入力することで、RISEパラメーターに準じた速度で0Vから入力されたゲートの
電圧まで上昇し、ゲートの出力が途切れるまでピークの電圧をサスティーンし、FALLパラメーターに準じた速度で0Vまで
電圧が下降する動作を起動します。RISE/FALLはそれぞれ独立して電圧コントロールすることが可能です。
ログからリニア、エクスポネンシャル曲線までのレスポンスはバリ・レスポンス・パネル・コントロールで調整します。
生成される動作電圧はアッテヌバーターによってアッテネートまたはインバートすることが可能です。
ティピカル・ボルテージ・コントロールドADSRタイプ・エンヴェロープ
ゲートをチャンネル1シグナル・インへ入力します。チャンネル1のアッテヌバーターを時計回りに全開からいくらか絞った
位置に設定します。チャンネル1のEORをチャンネル4のトリガー・インへ入力します。チャンネル4のアッテヌバーターを
時計回りに全開にします。出力はORバス・アウトから取ります。チャンネル2と3を使用していない場合はアッテヌバーターが
正午に設定されているよう注意してください。このパッチにおいて、チャンネル1と4のRISEはアタック・タイムを
コントロールします。一般的なADSRを再現するためには各パラメーターを調整する必要があります。
(チャンネル1のRISEをチャンネル4のものより長めに、またはその逆に設定してください。2段階のアタック・ステージが
表れます。) チャンネル4のFALLパラメーターを調整することエンヴェロープのディケイ・ステージが設定されます。
チャンネル1のアッテヌバーターでサスティーン・レベルを設定します。この時チャンネル4のアッテヌバーターより
低くなるよう設定してください。最後にチャンネル1のFALLでリリース・タイムを設定します。
バウンシング・ボール2013 (thanx to Pete Speer)
チャンネル1のRISEを反時計回りに絞りきり、FALLを3時に設定しレスポンスをリニア曲線にします。
チャンネル4のRISEを反時計回りに絞りきり、FALLを11時に設定しレスポンスをリニア曲線にします。
チャンネル1のEORをチャンネル4のCYCLEインへ入力します。チャンネル4の出力をVCAやLPGのCVインへ入力します。
ゲートまたはトリガーのソース、例えばPressure Pointsのタッチ・ゲート等をチャンネル1のトリガー・インへ入力します。
チャンネル4のRISE/FALLを調整し、お好みの設定を探してください。
インディペンデント・コンツアーズ (thanx to Navs)
アッテヌバーターを通じてチャンネル1,4のバリアブル・アウトの極性とレベルを変化させ、そのシグナルをチャンネル1,4の
RISEまたはFALL CVインへ戻します。対応するスロープの独立したコントロールを得られます。
ユニティ・シグナル・アウトから出力を取ります。
インディペンデント・コンプレックス・コンツアーズ
上記のパッチに加え、EOCまたはEORを使用して反対のチャンネルをトリガーします。
そしてSUMまたはORバス・アウトを元のチャンネルのRISEまたはFALLやBOTHに戻します。
反対のチャンネルのRISE/FALLのアッテヌバーションとレスポンス曲線の調整で様々なシェイプを作り出します。
アシンメトリカル・トリリング・エンヴェロープ (thanx to Walker Farrell)
チャンネル1のCYCLEモードをONにします。またはトリガーかシグナル・インへ任意のシグナルを入力します。
リニア曲線でRISEとFALLを12時に設定します。チャンネル1のEORをチャンネル4のCYCLEインへ入力します。
チャンネル4のRISEを1時、FALLを11時でエクポネンシャル曲線に設定します。チャンネル2と3を12時に設定し、
ORバスアウトから出力を取ります。出力されるエンヴェロープは下降中に"トリル"します。ベストの効果が表れるまで
RISE/FALLタイムを調整してください。チャンネルを交替し、EOCをチャンネル1のCYCLEへ入力すれば上昇中にトリルする
エンヴェロープとなります。
パッチ・アイディア: Analog Signal Processing, Voltage MATHS!
アッド/サブトラクト・コントロール・シグナル
加算、または減算したい任意のシグナルの組み合わせをチャンネル1,2,3,4(チャンネル1,4を使う場合は必ずRISEとFALLを
反時計回りに絞りきり、CYCLEモードをOFFにします)へ入力します。加算したいシグナルを入力したチャンネルは
アッテヌバーターを時計回りに開きます。減算したいシグナルを入力したチャンネルはアッテヌバーターを反時計回りに
絞ります。出力はSUMアウトから取り出します。
VCポルタメント/ラグ/スルー・プロセッサー
任意のシグナルをCYCLEモードがOFFの状態であるチャンネル1または4のシグナル・インへ入力すればスルー・プロセスを
経たシグナルを得られます。ログからリニア、エクスポネンシャル曲線をバリ・レスポンス・パネル・コントロールで設定します。
ヴァリアブル・アウトから出力する場合アッテヌバーターを通してアッテネート、インバートのプロセスを追加できます。
エンヴェロープ・フォロワー
エンヴェロープとしてトレースしたい任意のシグナルをシグナル・インに入力します。RISEを12時に設定します。FALLによって
トレースの滑らかさを設定します。バリアブル・アウトから出力を取ることでトレースした波形のピークを+正極または-負極と
選択できます。ORバス・アウトから出力することで一般的な+正極エンヴェロープ・フォロワーとして働くでしょう。
ピーク・ディテクター
検波したいシグナルをチャンネル1シグナル・インへ入力します。RISEとFALLを3時に設定します。
出力はシグナル・アウトから取ります。ゲートはEORから取ります。
ボルテージ・ミラー
波形を鏡映したいシグナルをチャンネル2シグナル・インへ入力します。チャンネル2アッテヌバーターを反時計回りに
絞りきります。チャンネル3へは何も入力せずにオフセットとして使用します。チャンネル3のアッテヌバーターを時計回りに
全開に設定し、SUMアウトから出力を取ります。
ボルテージ・コンパレーター/ゲート・エクストラクション w/バリアブル・ワイズ
比較されるシグナルをチャンネル3シグナル・インへ入力します。アッテヌバーターを50%以上に設定します。
比較するシグナルとしてチャンネル2を(外部シグナルの入力の有無に問わず)使用します。SUMアウトを
チャンネル1シグナル・インへ入力します。チャンネル1のRISE/FALLは反時計回りに絞りきります。
EORから抽出されたゲートを取り出します。チャンネル3のアッテヌバーターがインプット・レベルとして働きます。
12時から時計回りに全開までが有効に動作します。チャンネル2のアッテヌバーターがスレッショルドとして働き、
反時計回りに絞りきった位置から12時までが有効に動作します。12時に近づくにつれスレッショルドの値が低くなります。
RISEをさらに時計回りに開くにつれ引き出されるゲートのタイミングが遅れます。FALLをさらに時計回りに開くにつれ
引き出されるゲートの幅が広がります。チャンネル4でエンヴェロープ・フォロワーのパッチングをおこない、チャンネル3,2,1で
このゲート・エクストラクションのパッチをおこなえばMATHSはパワフルな外部シグナル・プロセッサーとなるでしょう。
ハーフ・ウェーヴ・レクティフィケーション
バイポラー・シグナルをチャンネル1,2,3,4へ入力します。出力をORアウトから取り出します。
ORバスのノーマラリゼーションをお忘れなく。
フル・ウェーヴ・レクティフィケーション
マルチプルで分岐したバイポラー・シグナルをチャンネル2と3の両方に入力します。チャンネル2を時計回りに全開にします。
チャンネル3を反時計回りに絞りきります。ORアウトから出力を取ります。
マルチプリケーション
乗算される+正極のCVをチャンネル1または4のシグナル・インへ入力します。RISEを時計回りに全開にします。
乗算するCVをBOTH CVインへ入力します。シグナル・アウトから出力を取ります。
シュードVCA ウィズ・クリッピング(thanx to Walker Farrell)
オーディオ・シグナルをチャンネル1シグナル・インへ入力します。RISE/FALLを反時計回りに絞りきります。
またシグナルを入力しない場合はオーディオ・レートのサイクルにします。SUMアウトから出力を取り出します。
チャンネル1アッテヌバーターでイニシャル・レベルを設定します。チャンネル2のアッテヌバーターを時計回りに全開にし、
10Vのオフセットを生成します。オーディオはクリッピングを始め、最後には聴こえなくなります。
この段階でもオーディオが聴こえる場合はチャンネル3の+正極オフセットを聴こえなくなるまで更に加算してください。
チャンネル4のアッテヌバーターを反時計回りに絞りきり、シグナル・インへのエンヴェロープを入力するかまたは
チャンネル4のサーキットでエンヴェロープを生成してください。このパッチングは波形が非対称型にクリップすることで
VCAをシュミレートします。オーディオ・シグナルをCVに置き換えることもできますが、大量のオフセットが加算されていること
を念頭にCVを調整しなくてはなりません。INVアウトからの出力も大変便利です。
パッチ・アイデア: Digital Signals, Clocks, Gates, Pulses, Events, Timing
ティピカル・ボルテージ・コントロールド・パルス/クロック w/ボルテージ・コントロールド・ラン/ストップ(クロック,パルスLFO)
前述のLFOパッチに同じですが、出力をEOCまたはEORから取り出します。チャンネル1RISEパラメーターはよりフレケンシー
の調整に影響を与え、チャンネル1FALLパラメーターでパルスワイズを設定します。チャンネル4は反対に働き、
RISEでワイズを、FALLでフレケンシーを設定します。BOTH CVインを使用する場合はRISE/FALLパラメーターは
どちらもフレケンシーに影響します。CYCLEインがラン/ストップとして働きます。
ボルテージ・コントロールド・パルス・ディレイ・プロセッサー
トリガーまたはゲートをチャンネル1トリガー・インへ入力します。EORから出力を取り出します。
RISEパラメーターが遅延時間を、FALLパラメーター出力パルスワイズを設定します。
ボルテージ・コントロールド・クロック・ディヴァイダー
クロックをチャンネル1または4のトリガー・インへ入力し、RISEパラメーターの調整することで約数を設定します。
RISEパラメーターの増幅にしたがい約数も増え、大きな分割が得られます。FALLタイムによって出力されるクロックの
ワイズを設定します。ワイズが分割の総時間より広くなった場合、出力ゲートはハイの状態を継続します。
フリップ・フロップ(1ビット・メモリー)
このパッチングの場合チャンネル1トリガー・インに入力されたシグナルは"セット"として働き、チャンネル1Both CVインに
入力されたシグナルは"リセット"として働きます。ゲートまたはロジック・シグナルをチャンネル1トリガー・インへ入力します。
RISEを反時計回りに絞りきり、FALLを時計回りに全開にし、ヴァリ・レスポンスをリニアに設定します。
"Q"出力をEORから取り出します。EORをチャンネル4に入力すれば"NOT Q"出力をEOCから取り出せます。
このパッチングで保持できる情報は3分です。
ロジック・インバーター
チャンネル4シグナル・インへロジック・ゲートを入力します。出力はチャンネル4EOCから取り出します。
コンパレーター/ゲート・エクストラクター2
比較されるシグナルをチャンネル2シグナル・インへ入力します。チャンネル3アッテヌバーターを-負極のレンジに設定します。
SUMアウトをチャンネル1シグナル・インへ入力します。チャンネル1のRISEとFALLを0に設定します。出力はチャンネル1の
EORから取り出します。チャンネル1のユニティLEDを参照にシグナルの極性に注意してください。シグナルが少しでも+正極に
向かえばEORは出力します。チャンネル3アッテヌバーターがスレッショルドを設定します。
ベストなレンジを設定するためにチャンネル2アッテヌバーターによる多少の調整が必要な場合もあります。
チャンネル1のFALLでゲートの長さを決定します。チャンネル1のRISEでシグナルはスレッショルドを越えてコンパレーターから
出力されるまでの時間を設定します。
MATHS is an analog computer designed for musical purposes. Amongst other things, it will allow you to:
・Generate a variety of linear, logarithmic, or exponential triggered or continuous functions
・Integrate an incoming signal
・With no signal applied, generate a variety of linear, logarithmic, or exponential functions
・Add, subtract and OR up to 4 signals
・Generate analog signals from digital information (Gate / Clock)
・Generate digital information (Gate / Clock) from analog signals
・Delay digital (Gate / Clock) information
If the above list reads like science rather than music, here is the translation:
Voltage Controlled Envelope or LFO as slow as 25 minutes and as fast as 1khz
・Apply Lag, Slew or Portamento to control voltages
・Change the depth of modulation and modulate backwards!
・Combine up to 4 control signals to create more complex modulations
・Musical Events such as Ramping up or Down in Tempo, on command
・Initiating Musical events upon sensing motion in the system
・Musical note division and / or Flam
・Perfect for modulating the DPO and just about anything else
Specifications
Width:
20hp
Max Depth:
24mm
Power:
60mA@ +12V
50mA @ -12V
Makenoise MATHS Revision 2013 Feature Overview from Walker Farrell on Vimeo.
Make Noise MATHS 次回入荷分
販売価格: 47,900円
重さ: 1lb